クスリでもやってんのか?

トウキョウリアルライフビート、環ROYついに本音の2ndリリース!
ロロロ, PUNPEE, Ryo Arai, Olive Oil, Himuro Yoshiteru, Fragment, etc…等、豪華トラックメイカー陣が集結!! #14はfeat.七尾旅人!!
2000年代ジリジリと細分化を繰り返し、90年代の熱い瞬間はもはや伝説となった日本のヒップホップシーン。一握りのビッグネームと極端なことを繰り返すアンダーグラウンド、しかし、ようやく小さいかもしれないが新しい光が差そうとしている。2010年、いまのストリートは様々な音楽に溢れている、その時代のビートを駆使して言葉というヒップホップの最大の武器を使って2010年代を切り開くアルバムはリアルな現場を知らなければ作れない。環ROYの 2ndとなる『BREAKBOY』にはテクノやハウスさえも消化しながらまさにまだだれもやっていないオンタイムなヒップホップの提示となっている。もとはといえばテクノだってハウスだったルーツはヒップホップである、サウンドが最新のものであれ環ROYはスキルで乗りこなしている。リリックも等身大の日常感覚から、愛しているからこそのシーンへのメッセージまで彼のラップは時にユーモラスに時にシリアスに語りかけてくる。そしてまたこの世界観や楽曲の空気感はかつてサニーデイサービスが、そしてくるりハナレグミなどロックの持っていた今の東京を生きる世代の空気にほかならない。それを時代のビートにのせてラップで表現するアーティストがようやくシーンを超えて響かせようとしている。当然ヒップホップフリークには聴いて欲しいが、このアルバムはもっと広い世界でもきっとリアルに響くだろう。もう生まれたころからヒップホップがあった世代にとっては最高にリアルなポップミュージックであるはずだから。

BREAKBOY

BREAKBOY